ウィキペディアのおもしろ記事、機能紹介【マツコの知らない世界】 [テレビ]
現在、最強クラスの台風が関東に近づいています。。。
関東圏の皆様は身の安全を第一に行動してくださいね。
さて、2019年9月3日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)では、
「ウィキペディアの世界」と「カニカマの世界」が放送されました。
特に「ウィキペディアの世界」がおもしろかったので、紹介された記事や機能を紹介したいと思います。
案内人の「さえぼー」さんはこれまで約290本の記事をウィキペディアで書いてきた「ウィキペディアン」です。
ウィキペディアンとは、ウィキペディアの記事を執筆したり、編集して、管理する人たちのこと。
ウィキペディアを運営するウィキメディア財団の支部は日本になく、全てボランティアで管理されているのだそうです。
日本語版ウィキペディアの116万の記事をボランティアが管理していると思うと、
すごいと感じると同時に、いつも利用していて頭が下がる思いですね。
実は、日本人は世界で2番目にウィキペディアを使っているそうです。
304言語で稼働していますが、日本からの月間アクセス数は10億回と、
1位のアメリカに次いで多いのです。
流行やニュースの事柄を知っておきたいという日本人の国民性、気質が影響しているのだとか。
●さえぼーさんについて
案内人の"さえぼー"こと北村紗衣さんは武蔵大学 人文学部の准教授さん。
普段はシェイクスピアなどの演劇を大学で教えているそうです。
イギリスに留学していたころ、ウィキペディアに出会ったという北村さんは、
「奨学金をもらっている分ぐらいは社会に貢献したい」
とウィキペディアに記事を書くようになったとのこと。
北村さんが書いた記事の中で、ヒット作(?)として紹介されたのは
「オブ・ザ・デッド」で終わる作品の一覧(リンクはこちら)
その数なんと全117作と、どんどんスクロールしても作品がまだまだあります。
これほど『オブ・ザ・デッド』で終わる作品が多いのは、
「ゾンビ」を題材にした作品が『オブ・ザ・デッド』と名前をつけることが多いからだとか。
●おもしろ記事「珍項目」
さえぼーさんの「オブ・ザ・デッド」で終わる作品の一覧も含まれているのが、
ウィキペディアの「珍項目」一覧。
選挙で選ばれる面白記事や、普通の辞書にはないユニークな題材について書かれた記事がまとめられています。
例えば紹介されたのは…
・パンツ一丁
・お姫様抱っこ
・5秒ルール
↑イギリスの研究などで世界的に認知されているそうです!
・スタッフが美味しくいただきました
↑こちらは後述の「良質な記事」にも選ばれています。
クリックして記事を読むことができます。
●便利な機能「秀逸な記事」「良質な記事」
Wikipediaのメインページには、普通あまり訪れないかもしれませんが、
良い記事が日替わりで紹介されているのです。
トップの「選り抜き記事」には秀逸な記事が毎日紹介されています。
「秀逸な記事」とは、日本語版で88本しかない、信頼性が高くおもしろい記事です。
「良質な記事」は、もう少しで秀逸な記事というもので、日本語版で1500本程度。
116万本も記事がありますので、0.1%ほどしか選ばれていない選りすぐりの記事なのです。
「秀逸な記事」には右上に金の星、「良質な記事」には青の星がついています。
さえぼーさんが「日本語版ウィキペディアで最も有名な記事」として紹介した秀逸な記事は、
地方病 (日本住血吸虫症)
一般にはあまり知られていませんよね。
山梨県などで猛威を振るっていたこの感染症を、苦労の末に根絶した歴史があるそうです。
実際に記事に行ってみると、スクロールしてもしても終わらず、すごい情報量なのがわかります。
●ウィキペディアンのお仕事
記事を書いたり編集したりする他にも、管理する役割もあります。
ウィキペディアでたびたび問題になるのが、事実無根の情報を書き込む"荒らし"。
誰もが編集できる公開百科事典であるウィキペディアにはいつもついて回る問題です。
最近話題になった荒らしとして「高輪ゲートウェイ駅」の名称決定後、
35分間で59回もの編集が行われ、その大部分がイタズラだったそうです。
このときは、「半保護」というベテランユーザーしか編集できないモードに切り替えたそうです。ちなみに、ウィキペディアには記事の削除や"荒らし"をブロックできる権限を持つ「管理者」がいて、選挙で選ばれるとのこと。
ただし、上述の通り日本にはウィキペディアの支部(チャプター)はなく、ボランティアで運営が行われています。
ウィキペディアンの仕事や役割には、次のようなものもあります。
・妖精さんの草取
初心者の記事をウィキペディアンがこっそり修正してくれること。
・死神
有名人の死亡日をプロフィールに即座に反映する人のこと。
さえぼーさんも参加しているウィキペディアンのオフ会も紹介されました。
日本でウィキペディアンとして頻繁に活動しているのは約400人。
本職は、さえぼーさんのような大学教員や会社員、主婦の方もいました。
参加していたウィキペディアンの方と、その代表作を紹介します!
まずは、600本も記事を執筆してきたというSwaneeさん。
代表作として次の記事が紹介されました。
・ツァボの人食いライオン
↑4か月もかけて書いた大作で、今でも人気記事なのだとか!
・ポチ(北海道犬)
・浅草花やしきの象
・スージー(チンパンジー)
・スーダン(サイ)
次は、のりまきさん。
・日立鉱山の大煙突
・高尾山古墳
・大嶺炭田
・中小坂鉄山
これらの4記事はすべて良質な記事です!
のりまきさんは、一条さゆりさんというストリッパーの記事を書きたいそうなのですが、まとめるのが難しく、家にストリップの資料が大量にあるのが悩みなのだそうです(笑)
キャンベル・アーリーさんは、さえぼーさんの紹介でウィキペディアンを始めた大学教員。
・ソーヴィニヨン・ヴェール
・ピノ・グリ
・グレコ
・カナリ・ノワール
また、上の「高輪ゲートウェイ駅」の記事を荒らしから守ったような「管理者」の方もいました。
現管理者のOhgiさんは、話題の記事には荒らしが発生しやすく、苦労しているとのことでした。。。
皆さんボランティアなので一銭も入りませんが、
学術論文をコピーしたり、図鑑を買ったりするなど、出ていくお金はあります
そこまでしてウィキペディアを編集することについて、さえぼーさんは「趣味ですね!」と即答していました。
趣味とは言え、私たちがウィキペディアでこんなにたくさんの情報に無料で簡単にアクセスできるのはウィキペディアンの方々の努力の賜物なのですね~。
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関東圏の皆様は身の安全を第一に行動してくださいね。
さて、2019年9月3日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)では、
「ウィキペディアの世界」と「カニカマの世界」が放送されました。
特に「ウィキペディアの世界」がおもしろかったので、紹介された記事や機能を紹介したいと思います。
案内人の「さえぼー」さんはこれまで約290本の記事をウィキペディアで書いてきた「ウィキペディアン」です。
ウィキペディアンとは、ウィキペディアの記事を執筆したり、編集して、管理する人たちのこと。
ウィキペディアを運営するウィキメディア財団の支部は日本になく、全てボランティアで管理されているのだそうです。
日本語版ウィキペディアの116万の記事をボランティアが管理していると思うと、
すごいと感じると同時に、いつも利用していて頭が下がる思いですね。
実は、日本人は世界で2番目にウィキペディアを使っているそうです。
304言語で稼働していますが、日本からの月間アクセス数は10億回と、
1位のアメリカに次いで多いのです。
流行やニュースの事柄を知っておきたいという日本人の国民性、気質が影響しているのだとか。
●さえぼーさんについて
案内人の"さえぼー"こと北村紗衣さんは武蔵大学 人文学部の准教授さん。
普段はシェイクスピアなどの演劇を大学で教えているそうです。
イギリスに留学していたころ、ウィキペディアに出会ったという北村さんは、
「奨学金をもらっている分ぐらいは社会に貢献したい」
とウィキペディアに記事を書くようになったとのこと。
北村さんが書いた記事の中で、ヒット作(?)として紹介されたのは
「オブ・ザ・デッド」で終わる作品の一覧(リンクはこちら)
その数なんと全117作と、どんどんスクロールしても作品がまだまだあります。
これほど『オブ・ザ・デッド』で終わる作品が多いのは、
「ゾンビ」を題材にした作品が『オブ・ザ・デッド』と名前をつけることが多いからだとか。
●おもしろ記事「珍項目」
さえぼーさんの「オブ・ザ・デッド」で終わる作品の一覧も含まれているのが、
ウィキペディアの「珍項目」一覧。
選挙で選ばれる面白記事や、普通の辞書にはないユニークな題材について書かれた記事がまとめられています。
例えば紹介されたのは…
・パンツ一丁
・お姫様抱っこ
・5秒ルール
↑イギリスの研究などで世界的に認知されているそうです!
・スタッフが美味しくいただきました
↑こちらは後述の「良質な記事」にも選ばれています。
クリックして記事を読むことができます。
●便利な機能「秀逸な記事」「良質な記事」
Wikipediaのメインページには、普通あまり訪れないかもしれませんが、
良い記事が日替わりで紹介されているのです。
トップの「選り抜き記事」には秀逸な記事が毎日紹介されています。
「秀逸な記事」とは、日本語版で88本しかない、信頼性が高くおもしろい記事です。
「良質な記事」は、もう少しで秀逸な記事というもので、日本語版で1500本程度。
116万本も記事がありますので、0.1%ほどしか選ばれていない選りすぐりの記事なのです。
「秀逸な記事」には右上に金の星、「良質な記事」には青の星がついています。
さえぼーさんが「日本語版ウィキペディアで最も有名な記事」として紹介した秀逸な記事は、
地方病 (日本住血吸虫症)
一般にはあまり知られていませんよね。
山梨県などで猛威を振るっていたこの感染症を、苦労の末に根絶した歴史があるそうです。
実際に記事に行ってみると、スクロールしてもしても終わらず、すごい情報量なのがわかります。
●ウィキペディアンのお仕事
記事を書いたり編集したりする他にも、管理する役割もあります。
ウィキペディアでたびたび問題になるのが、事実無根の情報を書き込む"荒らし"。
誰もが編集できる公開百科事典であるウィキペディアにはいつもついて回る問題です。
最近話題になった荒らしとして「高輪ゲートウェイ駅」の名称決定後、
35分間で59回もの編集が行われ、その大部分がイタズラだったそうです。
このときは、「半保護」というベテランユーザーしか編集できないモードに切り替えたそうです。ちなみに、ウィキペディアには記事の削除や"荒らし"をブロックできる権限を持つ「管理者」がいて、選挙で選ばれるとのこと。
ただし、上述の通り日本にはウィキペディアの支部(チャプター)はなく、ボランティアで運営が行われています。
ウィキペディアンの仕事や役割には、次のようなものもあります。
・妖精さんの草取
初心者の記事をウィキペディアンがこっそり修正してくれること。
・死神
有名人の死亡日をプロフィールに即座に反映する人のこと。
さえぼーさんも参加しているウィキペディアンのオフ会も紹介されました。
日本でウィキペディアンとして頻繁に活動しているのは約400人。
本職は、さえぼーさんのような大学教員や会社員、主婦の方もいました。
参加していたウィキペディアンの方と、その代表作を紹介します!
まずは、600本も記事を執筆してきたというSwaneeさん。
代表作として次の記事が紹介されました。
・ツァボの人食いライオン
↑4か月もかけて書いた大作で、今でも人気記事なのだとか!
・ポチ(北海道犬)
・浅草花やしきの象
・スージー(チンパンジー)
・スーダン(サイ)
次は、のりまきさん。
・日立鉱山の大煙突
・高尾山古墳
・大嶺炭田
・中小坂鉄山
これらの4記事はすべて良質な記事です!
のりまきさんは、一条さゆりさんというストリッパーの記事を書きたいそうなのですが、まとめるのが難しく、家にストリップの資料が大量にあるのが悩みなのだそうです(笑)
キャンベル・アーリーさんは、さえぼーさんの紹介でウィキペディアンを始めた大学教員。
・ソーヴィニヨン・ヴェール
・ピノ・グリ
・グレコ
・カナリ・ノワール
また、上の「高輪ゲートウェイ駅」の記事を荒らしから守ったような「管理者」の方もいました。
現管理者のOhgiさんは、話題の記事には荒らしが発生しやすく、苦労しているとのことでした。。。
皆さんボランティアなので一銭も入りませんが、
学術論文をコピーしたり、図鑑を買ったりするなど、出ていくお金はあります
そこまでしてウィキペディアを編集することについて、さえぼーさんは「趣味ですね!」と即答していました。
趣味とは言え、私たちがウィキペディアでこんなにたくさんの情報に無料で簡単にアクセスできるのはウィキペディアンの方々の努力の賜物なのですね~。
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2019-09-09 00:04
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